サイモンの意思決定論とマインドコントロール。
経営学でサイモンの意思決定論を学んでいるときにふと思いました。
こうやれば、人を操れるのかな、と。
サイモンの意思決定論とは、
人間が何か問題を知覚したときにどのように対応するかの過程を示したものです。
具体的には、
問題知覚(問題が発生した)
↓
①代替案検索(自分が何をすべきか思いつくものを考える)
↓
②結果予測(その様々な思いついた案を実行したらどうなるのか)
↓
③評価(案の実行結果はどうなのか評価する)
↓
④選択(評価の一番良いものを実行)
この問題にたいしての考え方を、躊躇選択型と言います。
そして、同じ問題が再び起きた場合、すでに経験しているのでわざわざ①~④のプロセスはしません。ただ単に、問題知覚→④選択し実行を行います。
これを刺激反応型といいます。
しかし人間というのは、すべての代替案を思いつくことはできません。
また、評価方法もあいまいです。
このことを利用すれば、(良い意味でも悪い意味でも)人を操れるのかなと思います。
つまり、躊躇選択型のプロセスのときに、助言してあげるのです。
例えば、
代替案を操る側の人が出し、あたかもそれしか他の方法がないように信じ込ませます。
そして評価方法も、本人が思いつかないような評価方法を提案します。
また、結果の予測も「こうなるのでは?」と助言してあげます。
大学入学したてで不安な新入生に対し、先輩がこれをやったら信じるのではないでしょうか。
もしくは、新入社員に対して、先輩が、など、
本人が将来をまったく予想できず不安な時は、特に信じやすいと思います。
あくまで本人は自分で考えているようで、実際は操られているのです。
そしてこれを何回か繰り返せば、刺激反応型となり、もはや操る側の助言がなくても、自発的に行動するようになるのです。
口がうまい人ならば、操れそうだなぁと僕は感じてしまいました。
操られないように気をつけなければ!(笑)