なぜ詐欺に遭うのかの考察
なんで詐欺なんかにひっかかるのであろうと疑問に思ったので分析してみます。
まず人間がどういうプロセスを踏んで詐欺に遭うのかを、「人がどう行動するか」を決めるプロセスを細かく分析することによって考えてみます。
基本的に人間は行動を決めるために以下のプロセスを踏んでいます。
何か行動をしなければならない(問題が発生した)
↓
①代替案検索(自分が何をすべきか思いつくものを考える)
↓
②結果予測(その様々な思いついた案を実行したらどうなるのか)
↓
③評価(案の実行結果はどうなのか評価する)
↓
④選択(評価の一番良いものを実行)
ここで、①の代替案検索を、「お金を振り込む」という選択肢しか思いつかせななければ詐欺師の勝ちとなります。
では、詐欺師側は騙すためにどうするのか。
例えば、
裁判所からの通知などで恐怖心をあおらせ、視野を狭くする。
マイナンバー等新しい知識が不足していることを逆手に取り金を振り込むしかないと思わせる。
などがあげられます。
溺れる者は藁をもつかむというコトワザがあるように、被害者を溺れさせて、
詐欺師が「お金を振り込ませる」という藁(代替案)を被害者に渡してあげれば、
被害者は自分からその藁をつかんでしまうのです。
また、溺れているような状態なので、③の評価も甘くなりがちです。
溺れ死ぬより(詐欺でいえば、息子が犯罪者呼ばわれされるより)、お金を渡したほうがましか、と評価させるように仕向けるのです。
さて、詐欺に遭うプロセスを見たうえで、では、どう対策を立てればいいのでしょうか。
基本的には、「お金を振り込む」以外の代替案が思いつければいいのです。
よって、月並みですが
・いろいろな詐欺やトレンドについて知識をもつ
・頭を冷やして、代替案をじっくり考えてみる
・常日頃から代替案を作っておく(裁判所の催告がきたらどうするか調べておくetc)
・誰かに相談する(代替案を得られますしね)
などが挙げられると思います。
詐欺にはまず落ち着いて対処することが肝心そうです。気を付けなければ!